あけましておめでとうございます。
1月中に挨拶できた事を嬉しく思います。

さて突然ですが、

新年早々、悩んでいます。
私の悩みはいつも同じ……この、まもの使いハウスの運営についてです。まものさん達の食事代に息子への仕送り、最近はお義母さんも体調を崩しがちだし、建物も古くなってきているし……

「イイ儲ケ話、アリマスヨ」

「あ、あなたは…!?」
クラハさんが資金繰りに悩むと必ず現れる謎のエル子。今日もおいしい儲け話を持ってきてくれたようです。

「どう? 儲け話、教えるよ? あなただけ、特別ネ」

「もう騙されませんからね…!」

「いやいや、ダイジョーブダイジョーブ。あなただからこそ、できる仕事ネ。あなたも魔物もみんなハッピーネ」

「私も、まものさん達も…?」
今までとは違う話の切り口に興味がわいてきました。

「そうね、まものさん達と一緒なら……やってみようかしら」
謎のエル子が教えてくれたのは、スライムレースでした。自分で育てたスライムをレースに出して、賞金を稼ぐというものです。

「これなら私にピッタリだわ」
儲けの一部を紹介料として渡す事をエル子に約束し、クラハさんはさっそくスライムの育成に取り掛かりました。

まもの使いハウスを運営するクラハさんにとって、魔物の育成は日常の一部のようなもの。愛情をたっぷり注いだスライムは、あっという間にチャンピオンシップに出場できるまでに成長しました。
そして――、

デビュー戦は好調

「大丈夫、次はやれるわ!」

「しっかり…!しっかりするのよ!!」

「もっと早く走りなさい!!」

「利益が…これじゃあ利益が……!!」

「ああ…このままだとまた体を売る事になってしまう……」

「いいわ、いいわよあなた…!!」

「あああっ……」
そんなこんなでレースを続け――

「やった…! やったわ…!!」
ついに上限まで稼ぐ事ができたのです。
そして待ちに待った支払日。
賞金を貰って返ろうとするクラハさんでしたが、一人の男に声をかけられました。

「ちょっとだけ遊んでいかねえか?」
いつものクラハさんなら即断るでしょう。でもこの時はレース疲れと賞金を手に入れた油断から、少し気が緩んでいました。
「お金には余裕あるし、少し息抜きするくらいなら……」
向かった先はお酒を提供してくれるお店でした。とっても素敵なお店で、イケメン達が無条件でチヤホヤしてくれます。特に高いお酒を注文した時はまるで女神のように扱ってくれます。

「さあ、どんどん飲むわよーー!」
そんなこんなで気付けば――

「全部……全部使い切ってしまったわ……」
使い切るどころか大幅なマイナスになっていました。
そうなってしまったクラハさんの運命は決まっています。

「ご奉仕させて下さい、お客様……」

「ああっ、そんな奥まで……」
結局こうなってしまうのでした。
一方その頃、謎のエル子は――

「さてさて、今回の仲介料は……っと」

「いやーやめられませんな」
今年もよろしくお願いいたします。



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